第4回HALSグループミーティングを終えて
編集後記 06
 

 梅雨となり、じめじめとした小雨が毎日続いておりますが、皆様は如何お過ごしでしょうか?この夏に予定をしておりました、HALS研究会監修による本邦初のDVD付きHALS本の出版が大変遅れております。
誠に申し訳ございません。
 HALS本では左手の動きの表現がキーとなりますが、現在、膨大なイラストの校正と全体の統制が複雑で大変なことになっております。何とか10月までには出版できればとのことでしたが、南江堂のスタッフの皆様、引き続き何卒宜しくお願い致します。また、弁解する訳ではございませんが、第5回HALSグループミーティングのご案内もこれに連動して少し遅れております。この度、ようやくホームページ更新となりました。重ねて深くお詫び申し上げます。

 さて、HALSグループミーティングも第5回目を迎え、いよいよ世話人輪番制となりました。今回は『帝京大学医学部附属溝口病院の石坂先生』が当番幹事となり、テーマは「明日のHALSを考える」と決定致しました。近年、ロボット手術が普及し始めましたが、医療機器の進化に焦点を当てた特別講演やアンサーパッドを用いて全員が参加するディベート等、盛りだくさんの内容となっております。一般演題への多くのご応募も是非お待ちし致しております。HALS手技に関わるものであれば、どんな内容でも構いません。優秀HALSビデオ賞やHALS認定医/認定証など、いつかは実現したいと密かに考え続けております。

 私は2006年に松田先生のマーゲンHALSのビデオを観てHALSを始め、現在までに約500症例以上の経験を積んで参りました。ニュースにも記しましたが、3年間の症例登録と3年間の追跡期間を経て大腸HALS (vs.大開腹)の中間解析結果を発表させて頂きました。
約200症例程の小さな単一施設のデータですが、是非とも本出版の次は、HALS研究会プロデュースによる大規模な多施設共同研究に発展できればと思っております。それも「HALS vs. pure-laparo. vs. 大開腹、背景バイアスを除いても500-600症例くらいならば直ぐに集まるのではないか...」とまたまたニヤニヤと妄想が膨らみ出し...。
 大学間の壁も有り、やはり無理かなとも考えましたが、一応次回の世話人会で提案してみることにして内心納得したのでした。

 HALSは現在開腹手術とpure-laparo. との中間に位置する優れたオプション手技であると考えられておりますが、私個人的には、独立した中庸手技であると考えております。深いため息をついた途端に爆睡街道へ一直線となり、Need for speed ! カモン マイ アゲーラ ! それはもう完全に夢の中でした...。





2014/06/12

HALS研究会事務局代表
東海大学医学部付属八王子病院外科
向井正哉

 
 


Copyright © 2002 Tokai University Hachioji Hospital. All Rights ReservedRG