第3回HALSグループミーティングを終えて
編集後記 04
 

 アベノミクスによる3本の矢が放たれ株価が乱高下している今日この頃ですが、是非とも日本経済だけでなく医療環境も含め全てが良い方向に向かって欲しいと思います。

 私共HALS研究会はといえば、世話人を増員する時期ではないか、と昨年からの亀岡教授のご助言/ご提言もあり計2名程増員することに致しました。今回は、HALS研究会に過去全て参加されており、東京近郊の施設で選出させて頂きました。そして、次回のHALS研究会のタイトルは、「時代はやってきた、HALS」とさせていただきました。
 今後とも益々堅調な発展を目指して精進して参ります。何卒宜しくお願い致します。

 堅調という言葉をキーワードに考えると、板橋先生からHALS本の出版企画が舞い込んで参りました。実は、以前に出版会社から板橋先生に来た話であったそうですが、当時は忙しくもあり、全てを書き切る自信もなかった、とご謙遜されておりました。
 HALS研究会も第4回目を迎え、顔見知りのHALSerも増えたので亀岡教授との相談に相成った、と伺っております。前回までのHALS研究会の内容を盛り込み、文章は箇条書きで皮膚切開とポート位置、左手の使い方などイラスト中心で充実した本に成る予定です。
 今までにも全く知らない先生から事務局に推奨するHALS本や文献はないのか?等のお問い合わせやメールを頂戴しており、私が個人的に対応させていただいておりました。来春の出版を目指して、世話人一同・現在奮闘中であります、乞うご期待下さい。

 2010年に発足したHALS研究会も世話人を増員し、この度・世話人輪番制と決まりました。本当に少しずつですが着実に前進していると思います。

 ところで、HALSの欠点とは何ですか?との質問を受けて考えてみました。さすがに、あまり議論したことはないのですが、HALSの欠点は触診・触覚が温存されているが故に電気焼灼デバイスやシーリングデバイスの使用時に1) 手指が著しく熱い、2) 左手関節や左肩が痛い、3) どうしても35mm以下の切開創にはならない、等が考えられました。そして、これらの問題点を解決可能であるのがロボットなのであろうかなとも・・・。

 近年、Robotic surgeryが世界的に注目され、欧米では既に普及しつつありますが、我々にはまだまだ高嶺の花過ぎて、遠過ぎます。そこでHALSの新展開として、Robo-HALSプロジェクトが実は既に始動しております。こちらも適宜ご報告して参ります。さて、どうなりますか?夢か、誠か、はたまた妄想なのか。深夜、自宅の部屋を暗くしてニヤニヤしながら喉をアルコール消毒していると、家内から一言、大丈夫??とも・・・。



2013年07月12日

HALS研究会事務局代表
東海大学医学部付属八王子病院外科
向井正哉

 
 


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