第3回HALSグループミーティングを終えて
編集後記 03
 

 今年も「第3回HALS研究会グループミーティング」が、無事に終了致しました。関東・静岡・長野・京都・広島等々から多数の御参集を賜り、Dr., Ns., para-Medical/メーカーの方々には心から厚く御礼申し上げます。

 それにしても駿河台日大病院の講堂は立派でした。なにしろお茶ノ水駅前・徒歩3分に位置し、約50年も前の建造物だそうです。2-3年後には新病院となってしまうようですが、個人的には本当に残念です。松田先生および日大の皆さん、そして以前、福島でHALSの講演をさせていただいたのですが、癌治療学会の後に大きな荷物と共に研究会にわざわざ御参加いただきました武藤先生、本当に有難うございました。また、代表世話人でいらっしゃいます東京女子医大第二外科主任教授:亀岡先生からは開会の御挨拶で、どんなことでも“継続は力なり”との有り難い御言葉を頂戴しております。

 さて、今回の研究会の目玉はなんといっても板橋先生によるアンサーパッドを用いた全員参加型のQ & Aでありました。板橋先生の質問は適格な上に、会場での答えを既に知っているかのような構成となっており、シャープな頭脳は圧巻でした。

 少し残念であったのは、HALS研究会でありながらも、HALSの頻度が25%未満である病院が約60%であったことです。
 おそらく大腸に関しては(直腸癌を含めて)pure laparo.が全国約30%前後の普及率で、定型的開腹手術が50%前後と考えられ、その他にHALSや小切開手術が含まれるものと思います。

 HALSは腹腔内では、大腸2領域以上か2臓器以上の手術に最大の長所が活かせることに異論はないようですが、今回はpure laparo.の先生達がHALSに回帰・合流してきたり、腎臓から前立腺までHALS大好きなUro科の教授に加え、女性HALSerが登場したり、肺のS6深部転移に対して深部知覚によるfinger-assistのHATS等、もう感動ものでした。私は自分が執刀して行う手術の80%以上がHALSなのですが、安全・確実・低コストで簡便・・・、もっともっと普及してもらいたいと思います。

 会場から100歩と歩かないイタリアンの懇親会もお洒落で超満員でした。深夜まで、皆様お疲れ様でした。全国・全科のHALSerの皆様へ、今後も頑張って続けていきましょう。



2012年11月12日

HALS研究会事務局代表
東海大学医学部付属八王子病院外科
向井正哉


 
 


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