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第3回HALSハンズオントレーニング ワークショップに向けて


HALSは1990年代より行われていた手技であり、高難易度手術に対応できる画期的な腹腔鏡手術手技です。しかし近年、腹腔鏡手術が普及するにつれこの手技を知らない内視鏡外科医が増えてきました。内視鏡外科手術を安全かつ確実に遂行するには、完全腹腔鏡下手術にこだわることなくHALSなどの手技を習得する必要があります。手技の「引き出し」を一つでも多く持っていることが大切なのです。
HALSは基本的に術者の左手を挿入して視野を展開し右手1本で操作を行ないます。手を挿入することで病変を確認することができ、手術時間も開腹手術と変わらないという、完全腹腔鏡下手術に対して大きなアドバンテージを持っていますが、HALS独特の手技があるのも確かです。術式によってはsolo surgeryにもなりしますし、助手が完全腹腔鏡下手術における術者の左手の役割をしなければいけないこともあります。HALSデバイスはどの部分に留置するのか?どの様に左手を使うのか?助手の役割は?実際HALSを行うと疑問を持つことが多いと思います。
このような問題を解決すべく米国アプライドメディカル社のサポートをいただき第3回HALSハンズオントレーニングワークショップを開催することになりました。このワークショップではHALSの基礎、臨床症例の解説やウェットラボでの胃切除、直腸切除、脾臓摘出(左腎臓摘出で代用)を行ないます。また、コメディカルの方にも参加していただき、問題点を共有してもらうのも、もう一つの目的です。ここで学習したことを基にぜひ腹腔鏡下手術の幅を広げていただきたい。多くの内視鏡外科医がこのトレーニングを受けることを切に願っています。


2016年5月12日
 
神楽坂DSマイクリニック
松田 年

 
 



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